
「笑顔計画」推進中
水海道地区の商店主100人の笑顔が入ったマップを作ろうという「みつかいどう笑顔マッピングプロジェクト」を、常総市商工会地域振興委員会が軌道に乗せた。”笑顔に出合える街”を目指す委員会の真骨頂は「商売もプロジェクトも楽しまなくちゃ」。
活性させたい
かつて県西の中心地として栄えた水海道の街は、近隣都市に大型店ができたことで人が流出し、その一方で、製造業に従事する約5000人の外国人(41ヶ国)が在住するようになった。中心市街地の活性化を図ろうと商工会青年部に地域振興委員会が設けられ、2004年から年1回、外国人を巻き込んだイベント「ワールドフェスタ」を開催している。
昨年のフェスタ会場に、1万人の笑顔写真を目標にしている写真家・中村年孝さんが訪れて100人を撮影。国際色豊かで、とびっきりの笑顔のポートレートが委員会に渡された。
秘策は「笑顔」
話は前後するが、同委員会は昨年、県の「商店街活性化コンペ事業」に「ワールドフェスタ」をより充実させたプランで応募したが、惜しくも審査に漏れた。
委員会は「今年こそコンペを取るぞ」という意欲に満ち、100人の写真を生かす企画を練ったが、プランの全体像が決まらない。
転機は、「一杯やっか!」と、メンバーが膝(ひざ)を付き合わせた居酒屋で訪れた。「写真を使うより、商店主の笑顔写真を撮ってもらって地図にしたら」「だったら100人」「どーせだったら、100店のスタンプラリーをやって商品があたれば、もっと面白い」
議論を重ねて構想が出来上がり、笑顔が売上にもたらす効果を知るための「笑顔講座」も決まった。
元気あふれる街に
先月、同商工会送付振興課の鈴木卓弘さんから、「コンペの第一次審査を通過した。選定は間違いない」と報告を受け、「やった!」と歓声が上がった。
今プロジェクトは、笑顔入りの地図を旧水海道市の2万世帯に配布し、11月中旬から1ヶ月スタンプラリーを開催する予定。スタンプを押したはがきを応募してもらい、当選者には笑顔サンタクロースが商品を届けるというもの。
石材店の後継者で委員長の山崎哲男さん(30)は、「笑顔で生き生きと働く姿を子どもに見せないと、『大人になりたくない』と思わせてしまう。」二輪店の4代目・石塚理治さん(39)は、「委員会のボルテージは上がりっぱなし。メンバーの笑顔が広がって街が元気になってほしい」。