平成20年度茨城県がんばる商店街支援事業(商店街活性化コンペ事業)応募申請書[抜粋]
1 団体概要
名 称 常総市商工会青年部
代 表 者 部長 太田垣陽一
所 在 地 常総市水海道橋本町3552-1
設立年月日 S44.3.27 会員数 29名
最近の活動状況 水海道ワールドフェスタ開催・水海道千姫まつり協力研修会への参加 等
2 事業計画
事 業 名 みつかいどう笑顔マッピングプロジェクト 〜 日本一魅力的な笑顔に出会える商店街みつかいどう 〜
事業の概要 (全角80文字以内 このまま審査一覧表に転記されます。)
笑顔を活性化の資源と捉え魅力的な笑顔を実践する「百笑人(商人)」を創出することを通じ、商店街の新しい魅力の開発、提案、啓発、視覚化することで笑顔の商店街を創る。
[事業の目的]
最近では個々の商店に携わる人々の顔が見えにくくなっている。以前のような商店主がいきいきとした表情で消費者とコミュニケーションを取りながら、商売をしているのを見る機会が少なくなってきているように感じる。現在では、大手企業の航空会社やコンビニエンスストアなどが笑顔という資源に着目し、企業活動に取り入れ業績アップにつなげている。そこで、笑顔を商店街活性化の資源と捉え、「笑顔マップ」を作成し情報を視覚化することを通して、魅力ある笑顔が溢れる商店街を創り出し、個々の商店においては、笑顔を導入することによる売り上げの向上を目指す。さらに笑顔でいきいきと仕事をしている商店主(大人)の姿を地域の子供たちにもっと目に見える形にし、商売の楽しさを笑顔を通じて伝えることで、将来の後継者育成に繋げていく。また、外国人が市内人口の約8%を占めるという地域性を活かしたイベント「水海道ワールドフェスタ」を実施することと笑顔マップに英語・ポルトガル語表記を加え、外国の事業所を掲載することで多文化共生社会の実現を目指す。
[事業の内容]
笑顔写真撮影会商店街を中心にこの事業に賛同してくれる商店や事業所100店100人(百笑人)を募集し、プロの笑顔写真家 中村年孝氏による撮影会を2回に分けて、商店街内にある旧報徳銀行水海道支店(大正時代建築・市所有物)内に特設スタジオを設置して実施する。中村年孝氏・・・10000人の笑顔写真を撮影する活動を行っている新進気鋭の写真家。これまでに世界中で2500人の笑顔を撮影し、反響を呼んでいる。2007年、朝日新聞社主催「タイ フォト・エッセイコンテスト」にて特別賞を受賞。笑顔開発講座 プロジェクト参加者を対象に笑顔がもたらす効果(人間関係の向上、ビジネスの発展、コミュニティーの創出、健康など)を下記の専門家による笑顔講座で笑顔の魅力を体得する笑顔講座を実施する。 #1 笑顔コンサルタント(株式会社笑顔アメニティ研究所 代表取締役) 門川義彦氏 世界でただ一人の「笑顔コンサルタント」。大手企業をはじめ小売りの現場で600社・6万人以上の人に「笑顔のチカラ」を伝授し、売り上げをのばすなどの実績があり、数多くのメディアにも取り上げられ、最近では、日本テレビの「所さんの目がテン!」にも出演している。 #2 笑顔クラブ会長 中村幸代氏 以前フィジーに行ったときの体験(国全体がいきいきとした笑顔で溢れている)をしたあと日本に帰国すると、笑顔が少ないことに気づいた。そこで、日本全体を笑顔溢れる国にしようと笑顔クラブを立ち上げ、笑顔道場という形で活動している。現在では、500名を超える会員を集め、活動の場を広げている。 #3 (有)てっぺん 代表取締役 大嶋啓介氏 今、日本の飲食業界で最も注目を集めている居酒屋「てっぺん」の創業者。てっぺん独自の公開朝礼が従業員教育・人材育成に多くの成果をあげ、メディアで話題となり、今では年間に1万人もの人が見学に訪れるほどになった。笑顔写真展覧会&コンテスト 笑顔写真撮影会で撮影した100名の商店主の写真を旧報徳銀行水海道支店内に1週間展示する。コンテスト形式で実施し、来場者に「お店に行ってみたくなる笑顔」を評価基準に投票してもらう。コンテストの結果を水海道ワールドフェスタ2008内で公表し授与式を行う。笑顔マップ製作 どこに行けばどんな笑顔に出会えるかひと目でわかる「みつかいどう笑顔マップ」を作製する。作製にあたっては、つくば万博の会場案内マップや水戸市の防災マップ、東京都地下鉄案内図など数多くの実績がある地図を得意とするデザイナー (有)インターデザイン 奥田時宏氏を起用し、マップ上に笑顔写真撮影会で撮影した商店主の写真をプロットし、デザイン性の高い大型マップ(A1版)を作製する。イベント性をもたせるために、商店ごとに笑顔写真入りのスタンプを制作する。1ヶ月間スタンプラリーのイベントを実施し、抽選により地元商店より提供いただいた商品を笑顔サンタクロースがクリスマス時期にあわせて届ける。
[事業の効果]
笑顔写真撮影会や笑顔講座を開催することで、笑顔という資源に着目し、その重要性を認識することができる。一人の笑顔が波紋のように広がっていくものである。つまり、商店主の笑顔が増えると、その商店に来た消費者が笑顔になり、それを個々の商店がそれぞれ取り入れると商店街全体が魅力ある笑顔で溢れることになる。ある調査結果では、「大人になりたくない」子どもが「大人になりたい」子どもの倍もいるという結果がでている。(出典:「中学生・高校生の生活と意識調査」NHK放送文化研究所)いきいきと笑顔で仕事をする姿を子どもたちに見せることによって後継者(人材)育成が可能になり商店街全体が活性化されてくる。笑顔マップを作製することで商店主の顔を地域の消費者に見せ、来店しやすい環境作りにつながる。また、笑顔導入により個々の商店の売り上げが向上する。さらには、プロジェクト参加店舗の笑顔コミュニティが形成され、異業種交流が活発になりビジネスチャンスが広がる。と同時に、日本を含め42カ国の人々が暮らす多文化を笑顔でつなげることができる。またそのマップを利用してスタンプラリーを実施することで、消費者に認知してもらえるとともに新規顧客の獲得にもつながる。
3 商店街の現状
かつては水運で賑わいをみせていて、商工業や物流の中心として栄えていた。しかしながら、モータリゼーションの発達やつくばエクスプレスの開業により近隣のつくば市や守谷市などへ大型店が出店を続け、中心市街地では大型スーパーが郊外へ移転したり、ショッピングセンターが閉店したりと空洞化が顕著にあらわれてきた。そこで、スーパーの空店舗に民間の企業や市民コミュニティホール(千姫なごみ館)、商工会が入居するなど対策を講じてきたが、それも諸般の事情により撤退せざるを得なくなってしまった。また、商店街の後継者不足や高齢化なども空洞化に拍車をかけている要因になっている。こういった現状を打破するためにまちづくり団体などが中心市街地に賑わいをもたせるため定期的なイベントの開催や受け入れ態勢の環境整備を行うなど新たなネットワークを構築しながら、少しずつではあるが活性化に向けて動き出している。
4 事業実施スケジュール
4月22日 第1回地域振興委員会(企画書提示)
4月28日 第2回地域振興委員会(企画書検討)
5月10日 笑顔クラブ会長 中村幸代さんと笑顔講座打合せ(浦和)
5月13日 常総市商工会商業部会総会でプレゼンテーション
5月14日 (有)てっぺん 大嶋啓介さんと笑顔講座打合せ(水戸)
5月19日 常総市商工会サービス業部会設立総会でプレゼンテーション
5月20日 (有)インターデザイン 奥田時宏さんと笑顔マップ打合せ(国分寺)
5月22日 第2回部員会議(部員へプレゼンテーション)
5月27日 常総市商工会総代会でプレゼンテーション
5月28日 第3回地域振興委員会
6月1日 笑顔道場視察(浦和)
6月3日 笑顔コンサルタント 門川義彦さんと笑顔講座打合せ(浅草)
6月4日 第4回地域振興委員会
6月20日 みつかいどう笑顔マッピングプロジェクトチラシ発送(※添付資料)
6月23日 みつかいどう笑顔マッピングプロジェクト参加受付開始
7月1日 みつかいどう笑顔マッピングプロジェクト事業説明会
7月24日 みつかいどう笑顔マッピングプロジェクト参加受付締切
7月27日 第1回笑顔写真撮影会(旧報徳銀行水海道支店)
8月6日 笑顔開発講座#1 笑顔コンサルタント 門川義彦先生
8月23日 笑顔開発講座#2 笑顔クラブ会長 中村幸代先生
9月2日 第2回笑顔写真撮影会(旧報徳銀行水海道支店)
9月30日 笑顔マップデータ完成
10月1日 笑顔開発講座#3 (有)てっぺん 大嶋啓介先生
10月11日 笑顔写真展(旧報徳銀行水海道支店)〜18日まで
10月18日 水海道ワールドフェスタ2008
10月下旬 笑顔マップ全戸配布(20000部)
11月15日 笑顔スタンプラリースタート
12月15日 笑顔スタンプラリー終了
12月21日 笑顔スタンプラリー抽選会
12月25日 スタンプラリー当選者へ笑顔サンタクロースによる配送
6 事業の特徴・PRしたいこと
〔独創性〕 笑顔への取り組みは個々の事業所単位ではなく、100事業所が同時並行で取り組むことで笑顔マップの製作や展示会、笑顔スタンプラリーの実施、笑顔サンタクロースによる景品配達などの試みが可能になるなど強力な相乗効果を生み出すことができる。また、市内の人口の約8%にあたる41カ国4930人(2007年9月30日現在)の外国人が在住しているという地域性を活かし、笑顔マップに在日外国人が経営する事業所を掲載することと水海道ワールドフェスタを開催することでさらなる交流が広がり、多文化の笑顔コミュニティが形成できる。
〔先見性〕 商店街を取り巻く環境が年々厳しくなっている中で、大きな投資を必要としないコミュニケーションの基本であり、かつ従来重要視されてこなかった「笑顔」という資源に着目している。大手企業では、企業ごとに取り入れてはいるが、点(企業・商店)で考えるのではく商店街全体を面としてとらえ、笑顔溢れる街に変えていく。さらには、少子高齢化・人口減少社会でますます重要になってくる外国人の労働力・消費行動を見据え、笑顔マップに外国の店を掲載することで互いに共存共栄し、笑顔コミュニティを築き上げることができる。さらには、笑顔を取り入れることで各々の事業所が発展し、いきいきとした笑顔溢れる商店主(大人)を地域の子どもたちに見せることで後継者(人材)育成につながる。
〔実現性〕 プロジェクト実施にあたって必要となる専門家との折衝を「4.事業実施スケジュール」のとおり行い、プロジェクト内容への共感と協力の約束を得ている。プロジェクト参加対象者に対しては、常総市商工会各事業部会や総代会で事業のプレゼンテーションを行うなどそれぞれプロジェクト内容への共感と協力の約束を得ている。現在までに青年部員19名の参加申し込みを受け付けており、今後、常総市商工会1400会員のネットワークを活用し、さらに、ダイレクトメール(添付資料参照)によるプロジェクト参加呼びかけを行う。また、プロジェクト参加説明会を開催する。以上のことで100事業所を7月24日の締め切りまでに確保する見通しがある。
〔発展性〕 プロジェクト参加事業所のフォローアップ調査を実施し、笑顔という資源を事業経営に取り入れたことによる売り上げや来店客数などの変化を集計したり、スタンプラリーでの消費者の感想を取り入れたりしながらプロジェクト発展の参考資料として有効活用する。
〔能 力〕 商工会で事務・会計を担当することで十分に対応できる。
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